カヌー製作 ~オフセット表の読み方~
舟艇の形状の作図され寸法が記載されてはいますが、船の幅や長さ、喫水線などの数値であり、
仕様みたいなもんです。それだけではカヌーを作る事はできません。
「実寸のモールドの型紙」が必要です。
そのモールド型紙の作図に必要なのが『オフセット表』です。
カヌーの船体はほぼ全てが曲線のため、直線的な寸法ではなく
『オフセット』と呼ばれる座標を記した数値になっています。
この座標を元に実寸のモールドを作図します。
数値はセンターラインからの距離とベースラインからの距離がインチで表記されているのですが、
理屈を知らないと何を意味しているのか、まず分かりません。
私も最初は「で、これはなんだ?意味が分からん…」状態でした(笑
例えば…
WL 1-8-4+
と表記されていたら、
センターラインから点までの距離は1フィート(12インチ)に8インチ加算、更に4/8インチ加算、
最後の「+」は1/16インチを加算ということになります。ややこしいです(笑
単位がセンチ・ミリなら簡単なのですが。
仮に Butt 1-8-4+ なら、ベースライン(横軸)から点までの距離という事になります。
数値を元にセンターライン、ベースラインそれぞれ2インチごとに点を打っていきます。
この際にミリに換算して作図しないほうが良いそうです。
最初からインチのスケールを用いたほうが誤差が出にくいです。
2.54mm等小数点以下の数値はどうしても正しく測りにくいですし、そこで出た小さい誤差が積もり積もると大きな誤差になり、後々面倒そうです。
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