やまがた百名山 北蔵王の名峰、雁戸山へ。
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やまがた百名山 北蔵王の名峰、雁戸山へ。

2018年10月21日
やまがた百名山

こんにちは管理人のtakaです。

天気が良かったのでKazuと2人で、やまがた百名山の雁戸山(1484.6m)に登ってきました。
自宅のリビングからも見える山で、以前から子供達には体力ついたらね〜なんて話していました。
かずは小学5年になり体力的にも集中力的に大丈夫だろうということで、挑戦させてみました。

雁戸山ってどんな山?

雁戸山は北雁戸、南雁戸の双耳峰で構成され、その急峻な山容がガンドウ(のこぎり)を連想させることからこの名で呼ばれるようになったと言われます。
カケスガ峰から雁戸山頂までの稜線は、眺望が抜群です。雁戸山山頂北側は「蟻の戸渡り」と呼ばれる細い岩稜になっています。また、笹谷峠からの登山道は蔵王連峰縦走コースの一部となっており、雁戸山より約4時間ほどで熊野岳に着きます。
笹谷峠の北にある山形・仙台神室と併せて、県内はもとより、宮城県側からも多数の登山客が訪れています。

山形県山岳情報ポータルサイト やまがた山」より

 

登山口と駐車場

4つのコースがありますが、今回は一番ライトな笹谷峠の山形口から登りました。
国道286号線の山形県と宮城県の県境笹谷峠に駐車場と登山口があります。
駐車場は20数台停められそうな広さですが、すぐに満車となり道路添いにも多数の車が止められています。

道路を挟むように南側に雁戸山へ、北側には山形神室・仙台神室への登山の起点になることから天候が良い休日などは大変混雑しますので、早めの到着がおすすめです。

ちなみに国道286号線は冬季閉鎖されるため通行できません。

登山口〜関沢コース分岐

駐車場正面の登山口から鉄塔まで車道を進み、鉄塔手前の木の道標がある道を右へ折れ、その後すぐ左手の案内板を目印に進みます。

ここ、初めての方はわかりにくいのかも知れません。地図片手に入り口を探す方が数名いました。
ちなみに、有耶無耶関跡を経由するコースで登るなら、車道途中の左手にある案内板が目印です。

のんびり、なだらかな樹林帯を歩く道が続きます。紅葉のピークが過ぎ、木々の葉もほどんど落ちていました。秋も終わりに近づいてるなぁ。

関沢コース分岐までは一本道ですが、途中枯れた沢筋を何度か跨ぎますが、1箇所、登山道と沢の見分けが曖昧になる箇所があるため入り込まないよう注意が必要です。間違って沢筋に入ってしまったとしても、倒木や岩の段差などで明らかに歩きにくくなり、すぐに気付くことができるので迷う心配はないと思います。


関沢コース分岐~カケスガ峰

登山口から1時間弱で関沢コース分岐に到着。
ここからカケスガ峰への道は、降雨の際の流水で磨かれまくったたツルツルの粘土質の土で、湿っている場合は相当滑りやすいので要注意。

カケスガ峰〜滑川コース分岐

樹林帯を抜けるとカケスガ峰の南側に続く登山道に合流します。このあたりから登山道の雰囲気が一気に変わります。
前山(1393m)の東斜面を巻くルートですが、急な斜面で木や木の根を跨いだり足場が悪く滑りやすい箇所が多くあり注意が必要です。焦らずゆっくり、すれ違うときも場所を選んで慎重に。

滑川コース分岐に到着。

ここにちょっとした広場があるので、もし山頂の風が強い場合は登頂後ここに戻ってから遅めの昼食を食べようかとかずと相談。でも、できれば山頂で食べたいよね。

ここから蟻の戸渡り。地形図にある山頂手前の小ピーク下の崖マークはここです。

ちなみにここからの展望はとても見ごたえがあります。紅葉した蔵王の山々を眺めることができます。
景色を見て、登ってきてよかった、ママにも見せたいと興奮するかず。
みんなで山登りたいけど、ママは下り専門(スキー)なんだよな…(涙

蟻の戸渡り

滑川コース分岐の先は岩場多数。トラロープありますが、不安なので体重を預けないように。
怖がるかと思いましたが、後で聞いたらかなり楽しかったとのこと。

なぜこの岩はこんなに四角いのかとすごく気になっていたようでした。言われてみれば確かに気になるな。

山頂が目前に見えてきました。あともう少しだ。

手前の小さなピークに休憩できるスペースがあります。これから向かう雁戸山眺めて休もかとも思いましたが、先客いらっしゃったので挨拶と軽い会話を交わし通過。

かずはここが山頂だと思っていたようで、山頂は向こうだよと伝えると「まだ楽しいのが続いてよかった」という、頼もしい回答。

最後の案内板。これを過ぎたら山頂は目前。

 

蟻の戸渡りを越えて、急な岩場を何度かクリアしたら山頂に到着。
ここ、ちょうど視線の向こう側に太陽があって微妙に登りづらかった…。サングラス持ってこなかったのは失敗でした…。コンタクトレンズが苦手でメガネ掛けてるので、必然的にオーバーサングラスになってしまうのためどうしても億劫に感じてしまいます。ダメですね。

 

山頂は全方位の展望

山頂到着!登山口を出発してから約3時間10分。標準コースタイムよりも40分程プラスでしたが、ゆっくり歩きながら多めに休憩して、かず得意の粘土質の土を採取したりと結構のんびり登ったのでこんなもんでしょうか。

とりあえずお決まりの三角点タッチ。

雲ひとつない晴天で、全方位の景色が見渡せます。南側には雁戸山のもう一つの峰、南雁戸。
奥に見える蔵王まで縦走路が続いてます。そうまが高学年になったらみんなで八方平の山小屋で1泊して蔵王まで縦走するのも楽しそうだな。

ほんといい景色だ!蔵王の中央ゲレンデが見えます。
もう少しでスキーシーズンがやってきます。楽しみでしょうがない。

スマホのカメラの調子が悪く、なんとか撮ったパノラマ写真。南から西、そして北側まで。山頂から山形県側と宮城県側の名のある山々を見渡すという幸福感。かずの「下山するのがもったいないな」という言葉にすごく共感しました。

ここ最近の山行は天候に恵まれることが多く、素晴らしい景色をたくさん見させてもらってます。

きっと、私の日頃の行いが良いからにちがいないw

下山

もうしばらくいたかったけど日没前に余裕持って下山したいので、急いで昼飯食べたらすぐに下山の支度を済ませました。
このとき山頂にいた登山者全員が同時に下山を始めましたが、かずにゆっくり岩場をゆっくり下らせたかったので、渋滞させてしまわないように一番最後に出発し、上りの倍の時間かけて超慎重に下りました。
岩場の難所を越えたら、その後は休憩しながら一気に下山。時間は2時間15分。

途中登っていく男女とすれ違いましたが、時間的に下山時刻は日没後になるのでは?とすれ違った後に気づき、声かけなかったことを激しく後悔…。八方平まで歩いて避難小屋宿泊予定だったのだろうか…?だといいんだけど。

登山後に感じる子供の成長

登山中に、子供達が目標にしている大朝日岳の話になり「一泊する登山ならシュラフや着替えや食料も増えるからプラス3kgは覚悟しなきゃね」って話をしたら、今日の自分の荷物は5kgだと即答するかず。
どうやら出発前に自分の荷物の重量を測っていたようです。ちなみに、重量増やすため水は必要量の約2倍の2L。
当面の彼の目標として「6~7kgを背負って6時間行動できる力」を目指すことになりました。

今回かずは初めての約6時間の行程、そして初めての「野糞」を体験したりと良い経験になったと思います。
登った先で目にする景色をみて「すごくきれいだ。登る価値があった。」という言葉にも、感性の成長を感じることができて親としてとても嬉しい瞬間でした。

ですが、危険な場所も多数あり安全を確保しながら歩くためには、大人も子供もそれに応じた経験や注意力、集中力は絶対に必要です。装備の類は当然として「ここはこういう危険があるから、こういうふうに行動しようね」と指示できること、それを子供が理解して行動ができることも重要だと思います。

細かいことを心配する性分のなので、いつも子供と山に行く際に「あれは大丈夫か、これは大丈夫か」とあれこれ考えていますが「無理しない、無理させない」やっぱ、これが一番大事だと思います。

さて、次はどの山登ろうかな。