仙台のWILD-1で見かけた囲炉裏テーブル。
そうそう、こんな感じのがほしいんです。すごく欲しかったのですが結構高いのであきらめてました。
そんな時、じじさんがブログで自作囲炉裏テーブルを紹介されていたので、真似して作ってみることにしました。
作るのはいいけど車に積めないことに気がつく
天板の組み方の模様がかっこよかったので、そのままそっくりまねしようと思っていたのですが、
ホムセンで材料選び中に気づきました…
「車に積めないかも…。」
今はまだ積めますが、来シーズンは3人目のチビちゃんが誕生しています。
キャンプ道具の他に、ジュニアシート1台と、チャイルドシート×2台、しかも1歳未満は荷物が多いので、更に持ち物増えるとなるとたぶん積めないでしょうね…材料買う前に気づいてよかった。
じじさんの囲炉裏テーブルと同じ見た目のままコンパクトに畳む構造を必死に考えましたが…残念ながら私の脳では無理でした。
それから何日か考えて、構造がまとまってきたところで製作決行。
なんか設計の段階でかなりの時間使ってしまいました。折りたたみの構造が3Dの動きをするので、いろいろと面倒なことが満載です。
というよりあれこれ考えるのが楽しすぎて、作り出すまでに無駄に時間かかったのがホントの理由ですね。
ついでに、練習も兼ねていろんな構造をあれこれ考えてました。
今回のテーマは下記の3点。
1.とにかくコンパクトに
2.本物の重量&金額を超えない
3.簡単に手に入る材料でつくる
です。
さて、前置き長くなりましたが、作ってみましょうか。
材料の準備
いつものSPF材で制作する予定でしたが、ホームセンターで必要部材全部まとめて持ってみたら…けっこう重い。
以前作ったローテーブルよりはるかに重い… アレは5kgだったのですが
これは8kgはあるんじゃないかな… とにかく重い。
ということで、新たな材料を探すと…
桐の板を発見。SPFに比べ驚くほど軽い。桐は軽いなあ。
しかも意外と安い。全部で4000円位だし厚みも16mmとSPFよりも3mm薄い。
これで作れば収納時の厚さを18mmも減らせますが、柔らかいのが難点です。
天板がゆがむと悲惨なのでゆがみが少ない集合材にしましたが、どうやら湿気に弱いらしい。組み合わせている木によって膨張率が微妙に異なるため水分含むと割れることがあるらしい。
ま、この際気にしない。割れたらその部分は薪にして取り替えればいいのでこれで決定。
とりあえずホームセンターでカットしてきました。細かい所はノコギリで切ります。
製作中に気づいたのですが、集合材は細く切り出したりすると
継ぎ目の部分がとてももろいです。細かいもの作るのにはむかないですね。
そのほか、蝶番や必要なサイズのビス、塗装用のニス・はけなどを購入。
全部で6000円くらいです。
天板の制作
折りたたみで一番問題となるのが天板の形状です。
真ん中に穴が開いているので、コンパクトに折りたたむには工夫必要です。
たぶんこの構造が最もコンパクトかなと。展開させるときもワンアクションで済むので一石二鳥です。
テーブルの寸法は私が持っているコールマンのファイヤースタンドに合わせました。テーブル幅は20cmです。
ちなみに2~3cmの調整なら接合部の長さを変えれば可能です。それ以上にサイズアップする場合は板を長くするだけです。
ユニフレームやスノーピーク製(L)ならもっと大きい方が使いやすいと思いました。
天板の加工
800×200に切り出した板4枚をこんな形に加工します。
私はノコギリが下手なのでこういうの買ってみました。
ちゃんと使うにはコツがいりますが、自作派には心強い味方です。
800×200に切り出した板4枚をこんな形に加工します。
正確に45°で切り落とせました。このなかの2枚は、あとで半分に切り分けます。これを蝶番で繋いで完了!
のはずが、ここで早くも超難関にぶつかりました…
蝶番をつかって繋ぐ予定でしたが、実際やってみるとかなり困難。
展開したときに水平にするには蝶番を完全直角&ミリ以下の精度で加工・取り付けできないとダメみたいです・・・
そんな機械みたいな加工はできない…。ちょっとのズレでも畳んだ時に端の800mm先は相当ずれてます。
これではまともに畳めない…
この天板の構造を、なんとしてでも実現しないと先がありませんのでここで一旦中断です。
天板ヒンジ部の解決方法
2~3日あれこれ考えて、私でも実現可能な方法を見つけました。
スポーツバックの肩ひもに使われるようなベルトです。ハンモックの材料見に行ったときに何気に見てたのを思い出しました。
ハサミで切ったところは、ほつれ止めにライターで軽くあぶっておきました。
これを蝶番のかわりにします。布なので多少ずれても問題ありません。金属と違ってふにゃふにゃなのでwww
蝶番用に入れていた溝は不要になったので、のこぎりで5mm切り落としました。
予定の寸法より1cm小さくなってしまいましたが、この位は気にしない
↓こんな感じで、蝶番の代わりの部品をつくりました。
アルミ製の細い板を、切ってドリルで穴あけ×8本
ボール盤があればもっと正確に穴あけできるのですが、持ってないのでドリルでざっくり寸法で穴あけ。
一応センタを打ちましたが、穴の位置は結構ズレズレですwww
仮止め用に両面テープで固定して、天板をつなげます。
アルミ板の間隔は余った材料で何度かテストしました。8ミリあたりが丁度いいみたいでした。
この部品を使って、4枚の天板をくっつけて完了!
天板完成
蝶番のときと違って、とりつけ位置に神経質にならずにすむので意外とあっさり完了しました。
この通り、ちゃんとイメージしたとおりに開いてくれました。
ベルトの厚み分をかんがえて天板上面から2ミリ下にアルミ板をつけてます。
でも結構ずれてます… それでもちゃんと水平な天板に展開できます。
裏面はこんなかんじです。ついに難関突破!相当ホッとしました。
脚部の制作
天板の構造をちゃんと支えることのできる脚で、しかも折りたたみってのが結構難しい(*_*
天板を正確に蝶番で繋げられれば、展開時天板オンリーでかなりしっかりしたものになるはずでしたが、布のベルトをつかって稼動部の余裕をかなり大きくしたため当初より安定度の高い脚が必要になってしまいました。
新たに材料を買うのもなんか悔しいしめんどくさいので、初期の脚への+αで何とかします。
とりあえず、+αは置いといて当初の設計のまま作ります。
(左)必要なパーツをのこぎりで切り出しました。ソーガイドが大活躍してくれました!
(右)両脇のパーツと、下の長い棒をくっつけます。ビスが打ちにくかったので、がっちり固定します。
持ち運び時に荷重がかかるので、長めのビス3本でガッチリ固定します。
しくじったとき&改良時に外せるように、ボンド付けはしていません。
稼動部の隙間を大きくとりすぎたので、こうやってごまかします。
透明の丸は壊れたタッパー、黒い丸はコースターです。
回転するところなので、これはあったほうがいいんだ!って言い訳しながらの作業です。
最後に分割天板を支えるためのパーツを、両方の脚から切り取ります。
よし、これで脚の組み立てはほぼ完了。
その場その場で各所の寸法を決めながらの作業だったのでかなり時間かかりました。
図面準備しとけばラクだったかな… これは、備忘録としてちゃんとした寸法を出しとかなきゃな。
天板と脚の組付け、他
まずは、天板と脚を繋ぐ蝶番の加工。附属のビスは小さすぎるので、もっと太いビスを打つために穴を広げます。
取り付けてみたものの… ちょっと小さすぎた。
貧弱すぎるので、余ってた蝶番でサイズアップ。数が足りないのでとりあえず1箇所ずつ(^^;
会社の近くのリサイクルショップで、新品が1個50円で山ほど売ってたのでそのうち追加購入だな。
天板の中心に合わせて、取り付け完了です。
次に、天板を支えるパーツを取り付けます。先程切り取った台形のパーツです。
ボンド塗ってくっつけるだけ。ビス止めなどはしません。
こんなふうに、天板の分割箇所を支えます。
なくてもいいような気がしましたが、蝶番に打ったビスが短く、板も柔らかいので念のためです。
ちなみに、台形のパーツが付いている棒状のパーツはもともと展開後に両脚同士を固定するためのものです。
結構な隙間が出てしまったので、どうやら金具が効きません…
材料切り出したときにの端材をつかって間を埋めました。
よっしゃ!ばっちりじゃないですか!!
ってテンションあがったのは、ほんの一瞬… ここであることに気づく。
この金具つけた場所って脚の底になる場所では・・・?このままでは使えないので、あえなくはずして別の場所にしなきゃ~
目立つ場所にいらない穴を開けちゃいました。これもその内、何とかします…(涙
とりあえず完成…?
まあ、完成はしていないけど、役割を果たせる所までは出来た。
とりあえずは使えるので、この状態で明日のキャンプで使ってみます。
明日実際使ってみてから、天板の安定度UP、塗装、分割した天板を支える棒を止める金具など未完の部分を片付けることにします。
脚の構造↓
製作中は夢中になるあまり、写真のとり忘れが激しいです。
細かい箇所のいろんな事が、すでにあやふやになりつつあるので完成したら備忘録代わりにちゃんとした製作記としてまとめることにします。
今回の製作中に気になってきた点を修正した2号機製作も視野に入れて(^^v とりあえず、キャンプ投入が楽しみでなりません。
〆