3月8日〜9日の2日間は日本山岳ガイド協会の資格更新研修会でした。
他のガイド協会の方々との合同研修だったので、様々な情報交換を行うことができて充実した2日間でした。
緊張感のある研修でしたが、楽しく参加することができました。
研修1日目
1日目は行動により生まれるリスクをどのように減らすかをテーマにした座学と、翌日のホワイトアウトナビゲーションのシミュレーションに向けたプランニング。
午後からは雪山の斜面にて利用しロープを使った引き上げ・引き下ろしの研修。
自分の安全確保が不十分であると指導を受け反省…。
蔵王温泉のえびや旅館さんに宿泊。部屋も料理も温泉も最高でした。
山形市に住んでいると蔵王温泉に泊まるという機会がほとんどないのでテンション高め。
夜に行われた他のガイド協会の皆さんとの意見交換会が楽しかったです。
すごい人達ばかりで本当に刺激になります。
研修2日目
2日目はフィールドでチームに分かれて実際にお客さんを案内している想定でホワイトアウトナビゲーションの実地訓練。
想定上の歩行とはいえ、ホワイトアウトしていても予定ルートを外れず、お客さんを不安にさせることもなく、時間通りに案内するのはけっこう大変です。
技術的なことはもちろんですが、心の余裕を保ち続けることも重要です。
ホワイトアウトしてテンパって余裕を失っているガイドからなんて絶望感しか感じません(笑
下山後にロープウェイ駐車場の端のスペースをお借りして、シート梱包の練習を行いました。
今回は叶わなかったのですが救護される側も研修として体験してみたかったです。
そうすることにより、救護者にとってより苦痛や負担の少ない処置や搬送ができると思います。
先生からの指摘はもちろん、実際に傷病者役の方からの意見を聞いて、どのような点に気を配るべきかを具体的に知ることができたことは大きな成果でした。
危急時は技術や知識だけでなく要救護者やクライアントの気持ちに寄り添うことも大切なことであるということも再確認できました。
振り返って
両日ともに他のガイド協会の方々との混合チームで行うフィールドでの様々なシミュレーションは、自分にはない知識や技術をその場で見たり意見交換したりできるためとても有意義だったと思います。
技術や知識が不十分であるところや、苦手なところがわかり今後の課題が明らかになりました。危急時に必要になる装備や消耗品についても見直すべき点が多数あります。
このような状況での対応力は非常に重要なのですが、個人での学習や鍛錬ではどうしてもカバーしきれないところも多いと思います。こういったかたちでしっかりとした講習を受けることは非常に重要です。
このような搬送や救急の技術が必要になる状況は発生させないことが理想ではあるのですが、もしそのような状況になった際は迷いなく行動できるように日頃からの鍛錬を怠らないようにしたいと思いました。