朝起きたら素晴らしい晴天。蔵王温泉スキー場でのんびりスキーの予定でしたが、せっかくの好天に滑るだけではもったいないので予定変更し熊野岳まで行ってきました。本当はお釜まで行きたかったのですが、諸事情で時間がなく今回は諦め熊野岳までです。
冬季閉鎖中の蔵王エコーラインが4月26日に開通するそうなので、お釜はそのタイミングで行こうかと思います。
時短のためロープウェイで一気に地蔵山頂駅へ移動しました。積雪期に地蔵山頂駅から熊野岳へ向かうのは今回が初めてです。
この時期の蔵王温泉スキー場は春料金で一日券が3,000円なのですが、下山後にゲレンデで遊ぶ時間がなさそうなので観光客向けのロープウェイチケットを購入しました。蔵王山麓駅から地蔵山頂駅まで乗り継いで片道1,500円。
御釜目指すなら、坊平方面から登ったほうがリーズナブルです。
地蔵山頂駅〜地蔵山
地蔵山のふもとでスキーの支度。スキーにスキンシール貼ったり、ストック出したり、メット被ったり。
時間もったいなかったな。ロープウェイ乗ってる間にできることは済ませておけばよかった…。
アオモリトドマツの林の中はスキーを履いていると登りにくいので、林の東側を登りました。
ガスってるときは東側へ落ちないようにご注意を。
地蔵山に生息するアオモリトドマツは蛾の食害でほぼ全滅です。この状態からの回復は無いそうです。
数年前から兆候があったのですが、とうとう恐れていたことが現実になってしまいましたね…。
環境的に育成が遅いので、以前の景観に戻すには相当な年月が必要みたいです。
写真の枯れ木は幼木ではなく樹齢数十年の木々です。慣れ親しんだ風景に戻るまでは同じ年月が必要なんでしょうか。
地蔵山山頂はロープウェイ駅の隣なのですぐ付きます。
地蔵山から遠くの山を眺めて目の保養。葉山、月山、大朝日岳等がはっきり見えてきれいでした。
足元はところどころ岩が露出しているのでスキーで踏まないように歩きました。
地蔵山からみる熊野岳。
雨男の私がこういう好天に恵まれることは稀で、しかも風も無いので景色見たり写真撮ったりで、時間使ってしまってます。
地蔵山〜姥神様
姥神様の手前の登山道は岩が露出しているのでその横の斜面をシールつけたまま、植物を傷つけないように注意しつつ滑降。
スキー履いてるとほんと楽ですね。
ちなみに地蔵山隣側の小ピークは「偽地蔵」とも呼ばれていて、積雪期にガスっているときは要注意。
熊野岳から地蔵山に向かう際、ここを地蔵山と勘違いして北東に下ると地蔵山麓駅ではなく八方沢方面に下ってしまいます。
姥神様〜熊野岳
姥神様をすぎると、熊野岳に向かって緩やかな登りになっていきます。
看板見ると、御釜まで足運んでみたくなりますが今日は時間無いな。
せめて温泉だけでも入りたかったけど、しょうがない。
蔵王沢手前からの熊野岳。
天気良いうえに、風もなかったので本当に気持ちよく歩けました。
私が御釜を目指すと必ず言ってよいほど暴風とガスに見舞われるので、こんな清々しい気分で歩いたのは初めてかもしれません。
山頂までもう少し。お腹空いたな。
帰りはここ滑り降りよう。 楽しみだー。
この先で、登山道から右手の斜面を山頂方向にショートカットしました。
熊野岳山頂
熊野岳山頂到着。まだまだ雪深いです。
積雪測ろうと思ってたのにすっかり忘れてました。ぱっと見、1メートル前後でしょうか。
避難小屋は雪の中。使う際は掘らなきゃならないですね。入り口はどの辺りだったか…
神社に手を合わせてから周囲を散策。誰もいなかったので、思う存分細かく観察してました。
雪をルーペで見ると想像以上に楽しいんですよ。夏も植物の観察に使えるし、緊急時には火起こしの道具にもなるので山行の際は持っていて損はありません。自身を持っておすすめする道具です。
今回のヤマメシ
神社の裏で遅めの昼飯。時間かけたくなかったので、何の芸もなくカップラーメンのみ。
体冷える前に食べきって、早速下山開始!
熊野岳北側斜面滑走〜姥神様
予想以上に雪が重く、滑り出し5秒でバランス崩して恥ずかしくもコケる… 鍛錬あるのみです…
熊野岳山頂から姥神様まで一気に滑り降りてきました。ここからはもう一度スキーにシール貼って歩きます。
昨年整備した道標たち。すでに傾いていいるものもありました。
道標に沿ったトレースを見ると、皆さんの役に立手ていることを感じられて嬉しくなります。
駐車場までは誰もいないゲレンデをひたすら滑り下山。
奥に見える地蔵山頂駅。その右手に地蔵山。横倉ゲレンデ付近まで降りてきました。
一番下のゲレンデは、もう土見えてますね。シーズン終わりも近いです。春は目前ですね。
予定より結構時間をオーバーして駐車場に到着。
御釜には行けなかったけど、天気も最高だったし、蔵王の雪の上を歩くことができて本当に楽しかった。